家族が幸せになる、お父さんスタイル

oton+to(オトント)

オトント

子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない

oton+to(オトント) > 子どもと会話 > 中学生、親子ゲンカ、埒(らち)があかないとき、たとえば。

子どもと会話

2018.1.4

中学生、親子ゲンカ、埒(らち)があかないとき、たとえば。

 

こちらは、ある日に起こった中2男子との出来事。

以前、知り合いの人からきいた話です。

 

 

中学2年生の男子がひとりおりました。

知り合いのお兄さんの息子です。

知り合いはその息子の叔父さんであります。

年頃のことや他にもいろいろとあるようで ,

中2男子はお母さんと毎日ケンカしている状態。

夜はいつも、お母さんが同居のおばあちゃん(姑)に

なんで毎日こんなに息子とうまくいかないのかの相談をしているようです。

叔父さんからすると、息子にも悪いところはあるけれど、

お母さんの言動をみていると

なんで息子が腹を立てているのかも分かるのだそうです。

 

そんな関係の中、正月に息子が突然、

ルイ・ヴィトンの財布を買ってくれ と言ってきました。

7万円くらいする財布だそうです。

友だちからか、どこからか仕入れてきた情報だと思いますが、

息子のいろいろな苛立ちや鬱憤(うっぷん)が

ルイ・ヴィトンの財布になってあらわれたという感じですね。

 

息子はかなり強気に言ってくるようで、

でも、中学生が7万円もする財布だなんて、ねえ。

でも、親子言い合いになって埒(らち)があかなかったようです。

 

「じゃあ、ヴィトンの店行ってみるか」

叔父さんが息子に言いました。

「まずは、ちゃんと実物を見に行こう」と。

 

そして叔父さんと息子、デパートへ行ったのだそうです。

デパートの1F、高級な店構えです。

店の中へ入り、叔父さんと息子、ガラスケースの前に立ちます。

 

店内には他のお客さんも。子どももいたようですが、

自分のものを買う目的で来ている中学生はいません。

でも、その中学生を相手に、店員さんがとても丁寧な接客をしてくれるのだそうです。

白い手袋をはめ、ケースの中から財布をだしてくれます。

 

ほどなくして店を出てきました。

特に、欲しいとも買いたいとも言わずに。

 

 

「実際に店に入り、この雰囲気を体感したときに、

ルイ・ヴィトンを自分が持つという違和感とか、

ここにいる居心地の悪さというか場違い感というか、

そんなようなことを感じたんだと思います」と。

 

 

お店に行こうという話になる前、

言い合いで埒(らち)があかない状態に

親は根負けして、もう買ってもしょうがないかな

という気持ちにまでなっていたそうです。

 

「そして行った店がディスカウントショップだったら、

買ってたと思うんです」

 

と叔父さんは言っていました。

 

本物、本場を体験する。

 

なるほど、そうかもしれないなと思います。

 

息子はそれ以来、ヴィトンの話は一度も口に出していないようです。

 

 

IMG_3685-1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いいね」いただくと、oton+toの更新情報がFacebookのタイムラインに表示されるようになります
oton+to Facebookページ

oton+to編集長 布施太朗が本を出しました!
書籍のご紹介

祝!第4刷決定!

父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない。

布施太朗・著¥1,300(税抜)

いいねいただくと、oton+to更新情報が
Facebookのタイムラインに表示されます